リーダーに学ぶ生き方 「人生は有限である」 中2で起業、高1で母校を買収した慶應ガールの人生観

シリーズ「リーダーに学ぶ生き方」では、実質的なサブタイトルとして「本当の自分とは」を掲げてきました。今回は、子どもたちに向けて、「自らの人生を切り拓く力」を育むための教育プログラムを提供する会社を運営する現役塾生の記事を紹介します。 まずは「本当の自分を知ること=「自己認識」が教育の基本」であるという点に、とても心惹かれました。

     「一番わかっているようで、一番わからぬ、この自分」

 これまでにも引用している、相田みつをさんの言葉です。

 以下、東洋経済オンラインおよびプレジデントオンラインの記事を引用します。

 https://toyokeizai.net/articles/-/367260 

インタビュー 
中2で起業、高1で母校買収した慶応生の正体
 仁禮彩香「私たちが日本の教育を変えていく」 

今年度から新たな学習指導要領が順次始まり、大きな転換期を迎えている日本の教育界。 より「個」を尊重する教育に変わりつつある中、小学校1年生にして既存の教育に疑問を持ち、教育のあり方を変えようと奮闘してきた人がいる。小・中・高校生に向けて、「自らの人生を切り拓く力」を育むための教育プログラムを提供する会社「TimeLeap」の代表取締役の仁禮彩香(にれい・あやか)さんだ。現在、慶応義塾大学総合政策学部に在籍しながら、起業家として活躍するZ世代*の1人である。中学2年生で起業、高校1年生で母校を買収した仁禮さんの体験や取り組みを通して、新たな教育の姿を探ってみた。

 *Z世代:概ね1995年以降に生まれた世代。デジタルネイティブともよばれる。 

2020/08/11 制作:東洋経済education × ICTコンテンツチーム

 小・中・高校生が「自らの人生を切り拓く力」を身に付けてほしい

  仁禮さんが代表を務める「TimeLeap」では、小・中・高校生に向けて、「自らの人生を切り拓く力」を育むための教育プログラムを提供している。もともと、自己を表現し、社会とつながることを学ぶ「Leaper School(リーパースクール)」、お金の本質を学び、実際にプロジェクトを体験することでマネーリテラシーを身に付ける「Money School(マネースクール)」という2つのプログラムを実施していた。しかし、このコロナ禍において、新たに「TimeLeap Academy(タイムリープアカデミー)」という第3のプログラムが発足した。 

 このプログラムは、小・中・高校生に向けた起業家教育を提供している。そして、これこそが仁禮さんが取り組んでいる新しい教育の試みであり、彼女のたどってきた足跡をひもとくカギといっても過言ではない。さらに興味深いことに、その目的は、起業家を育成することにはないのだという。真の目的は、小・中・高校生が「自らの人生を切り拓く力」を育むことにあるそうだ。いったい、どういうことなのだろう。

  仁禮さんは、小学1年生で既存の教育に疑問を感じ、中学2年生にして起業。1社目の会社を設立し、教育関連事業、学生・企業向け研修などをスタートさせた。そして、高校1年生の時には自身の母校である湘南インターナショナルスクールを買収。2016年には同じく教育関連事業を主体としたHand-C(現TimeLeap)を設立し、現在に至る。そもそも、なぜ小学1年生にして、既存の教育に疑問を感じ、中学2年生で起業するに至ったのだろうか。そのきっかけとなったのが幼稚園での教育だった。

 「感情」と「理性」を分けて、思考することを学んだ幼稚園時代 

「私が通っていた、湘南インターナショナルスクールの幼稚園では、何か問題が起こったときや、何かを決定するとき、先生がすぐに介入するのではなく “なぜそう思ったのか” “なぜそのようにしたいのか”、一人ひとりの考え方を聞き、みんなが納得できるプロセスで、子どもたち同士が話し合い解決をしていく。そんな教育を受けてきました。 また、“感情”と“理性”を分けて考えるということも、徹底的に教えられ、その中で『自分はどうしたいのか』という思考を深く身に付けることができたのです。しかし、入学した公立の小学校では何事も先生が決めて、1つの答えだけを求めていくという教育が展開されており、例えば、道徳の授業でも教科書に載った1つの答えが正解で、自分の頭でしっかり考えることができない。それは驚きでしたし、正直違和感が募りました」

  ただ面白いことに、仁禮さんにとって、その違和感が日本の教育システムに関心を持つことにつながっていく。その違和感を拭えなかった仁禮さんは以前、通っていた幼稚園の園長先生に直談判。小学校をつくってほしいと掛け合い、2年生にしてその小学校に転入し、理想の教育を受けられるようになった。しかし、今度は自ら当時の違和感の本質を見極めたいと、中学では受験をして再度日本の学校に入り直すことになる。

「小学1年生で違和感を感じて私は、いったん日本の教育システムから離れました。しかし、その違和感がいったいどこから来るものなのか、対峙してみないと理解することができないと思ったのです」

 日本の教育を変えようと中2で起業を決意、出資元も自分で見つける 

 新しく入り直した中学校では、日本の教育の改善策を探るとともに、新しい教育モデルを提案しようと中学2年生の時、起業を決意する。

「社会の仕組みをもっと早く知りたいと思ったことも、起業の動機の1つでした。起業の資金については、たまたま通っていた合気道の先生が投資家の方で、起業プランを説明し、出資してもらいました。両親は、普通の会社員と主婦ですが、“なぜ起業したいのか、その理由がはっきりしているなら応援する”と言ってくれました。恵まれていますよね(笑)」

  アルバイトが禁止されている学校だったので、給与にはストックオプションを取り入れるなど、仕組みづくりには腐心したそうだ。実際始めてみると、理想と現実の壁にぶち当たることもあったが、周囲の理解や、応援してくれる仲間の輪が徐々に広がっていき、一つひとつ乗り越えていったのだという。 そして、高校1年の時には、母校である「湘南インターナショナルスクール」を買収し、経営するに至る。 「これは、健全経営のために介入するという形で友好的な買収ですね」 

 子どもたちには、自分の理想を語れる人になってほしい

  仁禮さんはその後、2016年に2社目となるHand-C(現TimeLeap)を設立、現在は大学をいったん休学し、「TimeLeap Academy」の事業に注力している。

「『TimeLeap Academy』では、小学5年生から高校3年生までを対象に起業家としての体験を通して、社会や自分について理解するという、“自己認識”“社会接続”“才能発揮”の3つを柱としたオンライン起業家体験プログラムを提供しています。もともとは通学型のスクールとしてスタートしたのですが、コロナ禍を機にオンラインに切り替えたことで、全国から受講生が集まるようになりました。申し込みが多数あった中で、現在は選抜された27名の生徒が学んでいますが、実際、子どもたちの反応もよく、これからさまざまな充実したコンテンツを提供していきたいと考えています」 

 そんな仁禮さんの強みは自分の理想を語ることなのだという。

 「実際のビジネスでは、つねに答えのない問題ばかりに直面し、本当にこれでいいのかと苦しむこともあります。でも、起業家の役割は自分の理想を持って、新たな社会への扉を開いていくことにあると思っています。その意味でも、この『TimeLeap Academy』の事業を通して、日本の教育を変えていくきっかけを提供したいですし、子どもたちには、自分の理想を語れる人になってほしいと思っているのです」

 日本の教育はもっと多様化すべき、すべては自己を知ることから

  では、仁禮さんが考える日本の教育を変えるために今必要なものとは何だろうか。 

「日本の教育はもっと多様化すべきだと考えています。そのためにも、今は教育の振り幅をどこまで広げることができるのか。そのモデルケースをどんどん出していく時期なのではないかなと思っています。もしモデルケースがなければ、実際にどんなことができるのかもわかりません。国内の学校でも新たな取り組みを行っているところはたくさんありますが、学校の先生たちは授業以外にやるべき仕事があまりにも多すぎて、時間が足りません。 その解決策としては、先生たちは、本来の仕事にもっとフォーカスして、事務的な仕事を別の人がサポートするような体制を整えるべきだと思います。または教員免許がない専門家でも授業ができるように専門家教員を増やす方法もあると思っています」 

 そしてさらに大きな問題点として、今の日本の教育では子どもたちが「自分がどんな人間なのか知る課程が少なすぎる」と仁禮さんは指摘する。

 「幼稚園や小学校は自己発信の期間なので、大人はそれを受け止めることが大切ですが、中学校からは自分はどんな人間なのかということを、考え始める時期に入るため、それを一緒に考えてくれる大人が必要になります。伸ばせる才能は伸ばし、足りない部分は補っていく。それには多角的に自己を捉えることが何よりも重要になってくるのです」  

 これから日本の教育を、私たちが変えていく。その強い気持ちで、仁禮さんは「TimeLeap Academy」でモデルケースをたくさんつくり、新たな教育の方法論を探っていきたいと語る。  

「私たちの事業で“自己認識”を柱に置いているのも、自分は何者なのかを早く知ってほしいからです。起業家体験をきっかけに自分はどんな人間なのか、わかった状態でアウトプットできたり、そこからまた振り返りができるような人になってほしい。学校という限られた場所だけではなく、社会も勉強の場として使ってほしい、その中で自己を探っていく。社会を認識するためのいろんな視点を持ってほしいのです。もし中学、高校で自分の特徴を知ることができれば、その先の進路を選ぶときに、納得できる選択肢を選ぶことができるはずです。ピアノを習ったり水泳を習ったりするのと同じように、起業家経験を通して、実際にさまざまな課題にぶつかったり何かを成し遂げたりする過程で自己を知り、社会と接続する方法を学んでほしい。私たちの一番の目的は起業家を輩出することではありません。あくまで自らの人生を切り拓く力を身に付けてほしい。そんな願いを持って今事業を行っているのです」 

仁禮彩香(にれい・あやか) 1997年6月6日生まれ。慶応義塾大学総合政策学部在学中。「TimeLeap」の代表取締役。中学2年生にして起業。教育事業を手がける。2016年にはハーバード・ビジネス・レビュー「未来を作るU-40経営者20人」に選出されるなど注目の起業家。 TimeLeap(https://www.timeleap.today/) 

https://president.jp/articles/-/41527 

PRESIDENT Online  2020/12/26 9:00 

「人生は有限である」

中2で起業、高1で母校を買収した慶應ガールの人生観

-人生の時間の使い方を考えてほしい

 仁禮 彩香:TimeLeap代表 

ピョートル・フェリクス・グジバチ:プロノイア・グループ代表 

慶應義塾大学総合政策学部に在学中の仁禮彩香さんは、中学2年生のときに教育関連の会社を起業した。なぜ、その若さで起業をしようと思ったのか。エンジェル投資家として仁禮さんを支援するピョートル・フェリクス・グジバチさんが聞いた――。 


答えを与えられる教育に違和感を覚えた小学生時代 

学びの世界でパラダイムシフトを実践してきた人がいます。それが、子どもたちに向けて、「自らの人生を切り拓く力」を育むための教育プログラムを提供する会社TimeLeap代表の仁禮彩香さんです。小学1年生のときに既存の学校教育に疑問を抱き、それ以来、教育のあり方を変えるべく奮闘を続けています。現在の教育は何が問題なのか、自らのミッションとして何を変えようとしているのか、活動の原点にあるものは何なのか。その胸の内を聞いてみました。

 【ピョートル】「中2で起業、高1で母校を買収した慶應義塾大学生」としてメディアでも最近よく見かけるようになってきました。ただ僕が何と言っても素晴らしいと思うのは、10代という若さで起業したというスター性よりも、むしろ自分のやりたいことを明確に抱いて、そのために周りの大人たちを巻き込んで起業という形で自己実現を成し遂げたという、その根性なんです。僕自身がエンジェル投資家として仁禮さんを支援し続けているのは、そこが理由です。

 【仁禮】私が最初に教育に興味を抱いたのは小学生のときです。幼稚園は、先生が生徒たちに質問でコミュニケーションをとるという方針のインターナショナルスクールに通っていたので、「考える」ことが生活の日常でした。ところが、地元の小学校に上がると、「教科書に書いてあるものが答えです」「先生が言っていることが答えだよ」と、答えを与えられるようになって、そのギャップに違和感を覚えたのです。それが「教育って何?」「学校って何だろう」と考えるようになったきっかけでした。  

教育は「人生の時間をどう使うか」に大きく作用する 

【仁禮】結局、その小学校に通い続けるのは厳しいと考え、幼稚園の園長に「小学校をつくってくれませんか」と直談判したところ、有難いことになんと1年でつくってくれたのでそこに通うようになって。当初は1期生6人だけの学校だったので、「どうやったら学びがつくれるの?」「みんなで成長するってどういうこと?」「そもそも学校って何で行くの?」ということをみんなで一緒に考えながら学校をつくっていきました。 中学は、日本の教育をもっと知りたいという思いから、あえて一般の学校に通いました。そこで抱いた違和感や物足りなさを自分の学びとして、最初に起業したのが中学2年のとき。自分で会社を経営し、社会勉強をしながら、新しい教育のあり方を事業を通して社会に提案したいと考えたのです。 以降ずっと、社会に足りていない教育は何か、どういう学びの形をとれば小中高生くらいの子たちにいちばんいい形で作用するのかといったことを常に考え、勉強し、実験しながら、教育の仕組みに関心を持ち続け、主体的に関わっています。教育は、若い時期に長く関わるものなので、良くも悪くも、限られた人生の時間をどう使うかに対して大きく作用してしまいますよね。どうせ影響を与えるなら、より良い影響を与える教育の仕組みをつくれたらいいなと思って、取り組み続けています。 

起業家の友人たちと比べて焦りを感じていた時期もある 

【ピョートル】ご自身のポリシーとは? そのポリシーに反するものをどう見極めるのでしょう。 【仁禮】現在、2つの会社を経営していますが、共通するポリシーは、人類の生きるプロセスに貢献できるもの、自分が心から共感できるもの、かつ今後の自分に役立つ学びがあるものという観点で仕事をすること、です。TimeLeap社は自分の人生を生きる力を育む教育のコンテンツを、小中高生を中心とした若い世代に提供、ERRORs社では、生きる時間をどうデザインするかに関して教育以外の方法を試しています。 ここに行き着くまで、起業家の友人たちが、スケールを追求する事業で成功したり、数字を伸ばしたり、実績を出したりするのを見て、焦りを感じたこともあるし、その時は「教育はなかなか成果が出ないし、届けるのも難しい。今まで考えてきたものとは全く別の事業をやろうかな」と思って事業のアイデアなどを考え始めたのですが、気づくと「これは本質的に人類のためになるんだっけ?」というところにたどり着いてしまう。 このアイデアは楽しそうではあるし、喜んでくれる人はいそうだけど、人生にどれだけ作用するかというレベルで考えた時に物足りなさを感じてしまって、この先自分がこれに取り組み続けるイメージが全然見えない。わかりやすく言えば、私がピョートルさんにこの新規事業案について話をしても、賛同を得られる自信がない。それは心の底からやりたいと思っているわけではないからです。そういうことは自分がやるべきではない。そう考えています。 

 死を身近に感じる経験をして「時間は有限である」と考えるようになった 

【ピョートル】自身の成長とともに、ポリシーに基づいた価値観や信念は変化しましたか。 

【仁禮】世界的な新型コロナウイルスの蔓延で、「死に直面するもの」が人類全体に降り注いできたことで、特に若い世代に「人生は限られているな」「いつ死ぬかわからないな」という価値観が植えつけられた印象があります。 死というものに直面する経験をした人は、そういう価値観を持ちやすい。私が大事にしている価値観の一つが、まさに「時間は有限である」ということですが、私も子どもの頃、死を身近に感じる経験をしました。有限性を理解して建設的に受け入れられると、その限られた時間をどう使うかに意識が向くようになります。私自身も、自分の成長と外部要因が重なって、最近さらにその意識が高まっていると思うし、全体的にそういう傾向があることを興味深く感じています。

【ピョートル】資本主義社会の子どもたちは、パイロットや税理士になるために資格を取ること、会社に入るために大学に行くことをゴールとする仕組みの中でがんばっています。こうした教育の現状と、仁禮さんの理想の教育との溝とは、どういうものなのでしょう。 

「数学が嫌い」という子どもに「なぜ?」と聞く人がいない

 【仁禮】現在の教育コンテンツには、ゴールが設計されていたり、最低基準が一律であったりするものが多いですよね。テストの点数がとれていれば評価され、それ以外は評価されないという極端な仕組みです。もちろん現行の評価軸を撤廃しろと言いたいのではありません。テストが得意な人がいるからそれはそれでいい。ただ、個々人の才能や個性をどう見つけ、どう伸ばすかを考えてつくられているものが非常に少ないことが問題です。 現状のシステムは、むしろ個性を排除していく仕組みになっている。ピョートルさんもよく言っているように、私も「自己認識」が教育の基本だと思っています。学校は自分のことを知るための場所であってほしい。本来は、まず自分を知って、そこで初めて「何を学ぶのか」「どう学ぶのか」「どう生きていくのか」を考え、時間割を組んで進路を考えていくべき。それなのに、自己認識をまったくしない状態で、数学や国語や歴史の授業を受けているのが現状です。 「数学が嫌い」と言う子に「なぜ嫌いなの?」と問いかけてくれる人はいません。ただ先生が嫌いだからなのか、答えが一つしかないという数学の思考回路そのものが合わないからなのか、自分の人生にどう活かせるのかがわからなくて目的が見えてくるまではモチベーションが上がらないタイプだからなのか、それぞれ違う理由があるはずなのに、それを「数学嫌いなんだ。へぇ」で終わりにしてしまったら、その子は自分を知ることができません。本来、学校は、一人ひとりに対し、サポーターとして「それはなぜなのか」「どうしたらいい?」「あなたはどう?」と一緒に考えるべき。それが教育の理想なのではないかと思います。

 今まで抑圧されていた子の個性を活かしたい 

【ピョートル】学校にアウトソースしていた教育が、コロナ蔓延時の自粛で、自宅学習しなくてはいけない状況になりましたよね。自分の時間の使い方に自覚的な子どもたちがいる一方で、そうでない子たちも大勢います。底上げをどう捉えているのでしょう。 

【仁禮】早い段階で自覚が持てる子たちは、少ないけれど、確かにいます。その子たちは、今までの教育では逆にないがしろにされてきた子たちです。本人には先が見えているけれど、学校で他の子たちと同じレベルに合わせてコミュニケーションをすることができなくて、いじめに遭うケースもある。自分の言いたいことを口に出せず、もどかしい思いをしているケースもあると思います。 社会にはさまざまな役割を持った人や組織が存在していて、TimeLeap社の役割は、どちらかというと底上げより、まずはそういう現行の画一的なシステムに抑圧されていた子を救うことにあると思います。この子たちが活躍できるようになれば、「私もそうだ」と自分の才能や個性を活かせる子も出てくるでしょう。そうすれば、今まで変化しないままだったことも変化せざるを得ない状態に追い込まれるはず。 現在の教育は単一的ですが、今後選択肢が豊かになることで、底上げの意味も含め個別最適化された教育価値を、一人ひとりの子どもたちに提供できる未来が来ることを信じて、私は進み続けます。

 仁禮 彩香(にれい・あやか) TimeLeap代表 1997年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部所属。中学2年生のときに1社目の会社を設立し教育関連事業・学生/企業向け研修などを展開。高校1年生のときに自身の母校である湘南インターナショナルスクールを発展支援の目的で買収し経営を開始。2016年にTimeLeap(旧Hand-C)を設立し、代表に就任。同年DIAMONDハーバード・ビジネス・レビューが選ぶ未来を作るU-40経営者20人に選出。現在は小中高生のための起業家教育プログラムTimeLeapAcademyなど「自らの人生を切り拓く力」を育む事業を展開。 
ピョートル・フェリクス・グジバチ プロノイア・グループ代表 TimeLeap取締役。連続起業家、投資家、経営コンサルタント、執筆者。ポーランド出身。モルガン・スタンレーを経て、グーグルでアジアパシフィックにおける人材育成と組織改革、リーダーシップ開発などの分野で活躍。2015年に独立し、未来創造企業のプロノイア・グループを設立。2016年にHRテクノロジー企業モティファイを共同創立し、2020年にエグジット。2019年に起業家教育事業のTimeLeapを共同創立。『ニューエリート』(大和書房)ほか、『0秒リーダーシップ』(すばる舎)、『PLAYWORK』(PHP研究所)など著書多数。 


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