慶應義塾で学ぶ意義とは? (第2部.価値ある大学の条件)

  本ページでは慶應義塾を目指す高校生を中心とした若者に向けて、改めて、慶應義塾で学ぶ意義について、考えてみたいと思います。正直、少し大きなテーマであり、とても一言では語れないと感じておりますが、とても大事なことだと考えます。

  第1部では、週刊ダイヤモンドに掲載された2つの記事から、慶應義塾に関する世間の現状認識を提示しました。

  第2部では、本タイトルのきっかけとなったYoutube番組「PIBOT:【大学教育どう変わるべきか】価値ある大学の条件」からお話を進めます。 


真に価値ある大学とは

 本番組は、出席者のN高校を設立した川上量生氏が新たに設立したZEN大学スポンサーとなっており、そのPR部分も入っております。また、第1部で掲出した「大学図鑑序列マップ」についても、著者で出席者のオバタ氏による解釈もあります。これらの内容を拝見すると、結局のところ、現状では、大学序列の「エライ」ほうが、例えば、就職活動などでも有利に働いているというのが事実のようです。

  一方で、今後世の中が大変革を迎えることが明らかな中で、タイトルの「今の大学・行く意味ある?」という問いも挙げられております。 

 ところで、また別の動画を見ていると、その中で、出演者MCの1人が、「慶應出身者って、プライドが高そう・・・」と発言して、そばに居た慶應出身のMCが声を詰まらせたという場面がありました。確かにプライドが高いと言われると、どこかエラそうとかお高く留まっているとかいうイメージがありますが、プラスに捉えると、「自己肯定感が高い」とも言えるし、「自分に信念を持っている」とも言えると思います。そしてそれこそが、福澤先生の「独立自尊」に知らず知らずのうちにつながっているのではないかと考えます。(ちなみに、本HPでは、「リーダーに学ぶ生き方」と題して、「本当の自分とは」をテーマに掲げ、慶應出身者のすばらしい生き方を紹介する記事をシリーズで掲載しております。)

  先の動画の中盤で、出席者の中室教授がおっしゃられたことが、心に残っています。以下に抜粋・要約します。

 『大学教育の価値は、短期的に就職活動(結果)で見るのではなく、長期で決まる。卒業20年後に幸福感が得られているかどうか・・・大学教育は長期に渡って、その人のキャリアを支えることができるかどうかが大事。大学の偏差値と賃金は関係ない。大学で適性のある学問分野を学んだ人が高い賃金を得られる。適性のある学問分野は、4年間自分探しをした中で見出していくもの。このアプローチの方が長い目で見ると有利。だから自分探しをする時間、いろいろなことをやって、自分で手ごたえを感じることは大事である。』

 ・・・・・あえておっしゃられなかったけど、慶應義塾にはそうした環境があるということかと感じました。

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  さて、最後に具体例を2つ、ご紹介します。

  1つ目は、「ビリギャル」こと、小林さやかさんが、2年前に新たな挑戦として、米国留学をするにあたっての、ビリギャル秘話?エピソードを語っている動画です。

  もう1つは、進学校である高校にいたにも関わらず、あえて高卒社会人の道を選び、働きながら慶應義塾大学を受験し合格すると、塾生時代に就活のタイミングで好奇心から?ミス慶應にエントリーし見事、2024準グランプリに輝いた土川満里奈さんのエピソードです。

  自分の考え方を貫くこと、そのための道も自ら切り開く、挑戦者の生き方・考え方が参考になります。

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【ビリギャルのスピーチ】新たなる挑戦、なぜ留学に行くのか?

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高卒社会人を経て、ミス慶應準グランプリになった土川さんに聞く、ミスコンとルッキズム

 ミス慶應コンテスト2024準グランプリに輝いた土川満里奈さんは、ミス慶應出場者の中でも「異彩」の経歴の持ち主です。名古屋で生まれ育ち地元の進学校で高校時代を過ごすも、「なんとなく」進学することに疑問を感じ単身で上京して社会人に。働きながら慶應義塾大学を受験し合格すると、情報学を専攻する傍ら、自身を含め様々な背景や経験を持つ人達のストーリーを紹介するwebサイト「Life Compass」を立ち上げました。

  土川さんはミスコンも終了し、大学を卒業後に再び社会人となった今でも、自身が取材した様々な人たちのドラマをSNSで精力的に発信し続けます。そんな土川さんに、ルッキズムとの批判も寄せられることもある大学ミスコンへの思いを聞きました。 

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